まず、今の暮らしについて教えてください。
今、何人で暮らしていますか?ご家族の年齢や、それぞれの働き方(在宅・通勤など)も、わかる範囲で教えていただけると助かります。
「夫婦、と犬1匹。私は通勤しているわけではないが、外のシェアオフィスなどで働くことが多く、妻が在宅で仕事をすることが多い。」
教えてください、ご夫婦とワンちゃんという構成なんですね。奥様は在宅で、ご主人は外のシェアオフィスへ、という感じで、日中の過ごし方が結構違いそうですね。
では、これからの対話のために、あなたのことをなんとお呼びしたらいいですか?よろしければ奥様のこともニックネームで教えてください。
「私の事はケンと呼んでください。妻はマコ、犬はポテチです。」
ケンさん、マコさん、そしてポテチ。いいチーム名みたいで素敵です(笑)
ポテチは何のわんちゃんですか?大きさや犬種、教えてください。
「コーギーです。」
コーギーですか、あの短い脚で颯爽と歩く感じ、可愛いですよね(笑)足腰のことを考えると、段差なんかも後々気になってくるかもしれませんね。
ありがとうございます、では始めましょう。
まず一つ想像してみてほしいんです。今の制約——時間もお金も間取りも、全部いったん外して考えてみてください。5年後か10年後、ケンさんとマコさん、ポテチにとっての「最高の1日」があるとしたら、それはどんな一日ですか?
朝起きてから、昼、夜と、できるだけ具体的に思い浮かべてみてください。
「今はとても狭い家に住んでいるから、夫婦もポテチも何かごちゃごちゃで朝僕はとても早く起きてしまうんだけど、僕が起きるとポテチが起きてポテチが起きると妻も起こしてしまうということがあって、どうやら妻はもう少し眠っていたいみたい。だから、朝はそういうふうにそれぞれのペースで始められると良いかなと。でもまぁポテチ起きちゃうだろうから、僕はポテチと散歩に行って帰ってきてからみんなでご飯を食べようかな10年後だとすると仕事はもう少し忙しくなってるかもしれないけど、もしかしたら会社勤めじゃなくて独立して働いてたりしてもいいかなと思う。妻も違う仕事がやってみたいことがあるらしいし。だから独立してるとしたらもしゆとりがあれば家で仕事をしているかもしれないし、でもゆとりもないのに家の中に仕事があるのも嫌だから、その時には外に仕事できる場所を見つけてやると言う事でもいいかな。でも今みたいに1日中仕事をするんじゃなくて、しっかりと自分の時間も作っていきたいなと思うよ。おいしいものが好きだから夜はしっかりと料理をしてゆっくり食べたいと思う。お風呂にもちゃんと入ってゆとりのある夜を過ごしてちゃんと眠ることが大事だなと思うよ。」
いいですね、朝のペースがそれぞれ違う話、すごくリアルです。ケンさんが早起きでポテチも一緒に起きちゃって、マコさんの眠りを妨げてしまう——それが今のもどかしさなんですね。将来はケンさんがポテチと散歩に出て、帰ってきてから三人でご飯、というリズムができたらいいなと。
10年後の話も興味深いです。独立して働く可能性、マコさんも違う仕事に挑戦したいこと、そして「仕事を家に持ち込みすぎない」というバランス感覚。ゆとりがなければ外に働く場所を持つ、という考え方も具体的でいいですね。
その中で「おいしいものが好きで、夜はしっかり料理してゆっくり食べたい」というお話、印象に残りました。それは今も大事にされていることですか?それとも、今の住まいだとなかなかそれができていない感じがありますか?
「できないこともないけど、やっぱ狭いからキッチンはもう少し良くしたいなぁと思うよ」
キッチンが狭いこと、地味にストレスになりますよね。作業スペースが足りないと、それだけで料理する気持ちが削がれたりもしますし。
ちなみに、料理をするのは主にケンさんですか?それともマコさんと二人でされることが多いですか?
「状況によってどちらも料理はするよ。忙しさとかタイミングでどっちがやるかは決めてます。」
なるほど、状況に応じてお互いに料理する柔軟さがあるんですね。それだと、キッチンに立つ人によって見える景色や動きやすさへの要望も違ってきそうです。
では次の質問に移りますね。今の環境のせいで「できていないこと」って、他に何かありますか?さっきのキッチンの話以外でも、なんでも構いません。
「はっきり言えば、今はとにかく狭いから。お風呂も洗面もダイニングとか寝る場所も全く違う。今とは全く違う住まいにしたいよ。」
なるほど、狭さがあらゆる場所に影響している感じなんですね。お風呂、洗面、ダイニング、寝室——どこも今の広さでは窮屈さを感じている、と。
もしこのまま5年、何も変わらずに過ぎてしまったら、ケンさんとマコさんにとって一番残念だなと思うことは何ですか?
「生活と家が会ってないから休まらないというか確実にもっと良い暮らし方があるよなって思う。まぁこのまま5年変わらないっていうのはありえないかな」
「生活と家が合っていない」という言葉、すごく的確ですね。休まらない、というのは結構切実だと思います。今の暮らし方に対して、家が窮屈で追いついていない感じでしょうか。
「このまま5年は変わらないなんてありえない」というのも、それだけ今の状況を変えたい気持ちが強いということですよね。
では改めて聞かせてください。今回、住まいづくりを考えるにあたって、ケンさんとマコさんにとっての一番の目的は何ですか?
「快適な環境を手に入れることかな」
「快適な環境を手に入れること」——シンプルですけど、今までの話を聞いていると、それがすごく実感のこもった言葉に感じます。
狭さからくる窮屈さ、朝のリズムのすれ違い、キッチンでの制約、そういうものから解放されて、ケンさんもマコさんもポテチも、それぞれ心地よく過ごせる場所、というイメージでしょうか。
それでは第2章(一日の暮らし)を始めましょう。まずは明るい時間帯、朝起きてから夕方までです。朝起きるところから、思い出しながら1日をイメージして、自由にお話しください。
まず、何時ごろ起きますか?マコさんと起きる時間は違いますか?
「5時ぐらいに起きます。妻は7時ぐらいまで寝ていたいみたい。」
2時間の差、結構大きいですね。ケンさんが5時に起きて動き出す物音や、ポテチの気配が、マコさんの眠りに響かないようにする工夫が今後大事になってきそうです。
5時に起きてから、ケンさんは最初に何をしますか?
「顔を洗ったりトイレに行ったりするから、みんな起こしちゃう。」
なるほど、洗面やトイレの音がそのまま伝わってしまう距離感なんですね。それは結構ストレスになりそうです。
朝起きてすぐ、顔を洗う場所と寝室はどのくらい近いですか?間に何か挟んでいますか、それとも直結している感じですか?
「すぐ隣。ドアがあるけど、閉めない、というか狭くて閉められない。」
ドアがあっても閉められないくらいの近さなんですね。それだと物理的に音や光を遮る手段がほとんどない状態ということですよね。
顔を洗ったあと、ポテチも起きてきてしまうんでしたよね。そのあとはどんな順番で動きますか?
「家にいても仕方ないから、出勤の準備をして家を出ます」
出勤の準備をしてすぐ家を出てしまうんですね。ということは、今はポテチの散歩は朝ではなく、別のタイミングでしているんですか?
「妻が在宅仕事が多いので妻が散歩をすることが多いです。できない時は僕が帰ってからになってしまいます。」
なるほど、散歩は基本的にマコさん担当なんですね。マコさんが在宅で仕事の合間にポテチと散歩に出る、というイメージでしょうか。忙しい時は帰宅後のケンさんに回ってくる、と。
朝、家を出る前の10分間について、もう少し教えてください。着替えや身支度、朝ごはんは食べていきますか?それとも出先で済ませますか?
「身支度も狭いので寝てる妻には迷惑だろうと思います。妻は一度起きてから、もう一度寝直しているようです。朝ごはんは外で簡単に食べてます。」
一度起こされてから二度寝、というのも本当は望ましくないリズムですよね。マコさんにとってもすっきりしない朝になっていそうです。
朝ごはんは外で済ませるとのことですが、これは将来もそのスタイルを続けたいですか?それとも本当は家でゆっくり朝食を摂りたい気持ちがありますか?
「今の勤めだと変わらないけど、将来的に時間にゆとりがあれば家で朝食も食べたいです。」
将来的には家でゆったり朝食、というのも「快適な環境」のイメージの一部なんですね。
玄関について伺いたいのですが、朝、家を出る前の身支度から玄関を出るまで、どんな流れですか?靴を履くところなど含めて教えてください。
「靴が全然収納に納まっていなくて。なかなか大変です。」
靴が収納に入りきらない状態、朝の忙しい時間には地味に響きますよね。
今、靴はだいたい何足くらいありますか?それは、靴が好きで自然と増えていった感じですか、それとも気づいたら増えていた感じでしょうか?
「靴が多いというより収納が無さすぎると思ってます」
なるほど、量の問題というより収納の絶対量が足りていない、ということなんですね。
玄関について、広くとって収納をしっかり充実させたいか、逆にコンパクトにして玄関以外の空間を広げたいか、どちらの方向が今のケンさんの感覚には近いですか?
「玄関は少し広いと嬉しい。ポテチもいるし」
ポテチがいると、玄関での動きも人間だけとは違いますもんね。リードをつけたり、足を拭いたり、そういう一手間もありそうです。
ポテチのお散歩グッズ——リード、足拭き、お散歩バッグなど——は今どこに置いていますか?
「一応玄関に」
一応置けてはいるけど、収納としてはあまり整っていない、という感じでしょうか。
では話を少し進めますね。家を出たあと、日中はシェアオフィスで過ごされているとのことでしたが、日中の話はまた後ほど伺うとして、夕方帰宅するところから聞かせてください。帰宅した瞬間、ケンさんはどんな気分になりますか?ホッとする、それとも何かまだやることがある感じでしょうか?
「家が整ってなくて、これは誰が悪いでもなくとにかく狭いから仕方がないんだけど。なんとかしたいなーって毎回思います」
「誰が悪いでもなく、狭いから仕方ない」というのは、ケンさんなりに状況を客観的に見ている感じがしますね。それでも毎回「なんとかしたいな」と思ってしまう、その積み重ねが結構じわじわきいてくるものだと思います。
帰宅して玄関を入ってから、手を洗ったりくつろいだりするまで、実際何ヶ所くらい部屋や場所を通りますか?
「わからない」
すみません、少し答えにくい聞き方でしたね。
では単純に聞き方を変えます。玄関を入ってすぐ、リビングは見えますか?それとも玄関から一度独立した空間になっていますか?
「一応廊下がある」
廊下があるんですね。玄関から廊下を通って、その先にリビングがある、という流れでしょうか。
その廊下沿いに、洗面所やトイレはありますか?帰宅してすぐ手を洗いたいとき、動線としてはスムーズですか?
「まあ、スムーズかもしれないけど、あまり好きじゃないね」
「スムーズだけど、あまり好きじゃない」というのは興味深いですね。効率はいいけど、何か引っかかる感じがあるということでしょうか。それはどういうところが好きじゃないんですか?
「廊下とか無駄な感じがするし、洗面所とか狭いし暗いし嫌な感じ」
狭くて暗い洗面所、それは気分的にも結構影響しそうです。朝も夜もそこを使うわけですから。
洗面所について、もう少し聞かせてください。お風呂はしっかり湯船に浸かりたい派ですか?それともシャワーで済ませることが多いですか?
「湯船に浸かりたいけど、今は狭いしシャワーになってしまう」
本当は湯船にゆっくり浸かりたいのに、環境がそれを許してくれていない、ということなんですね。さっき出てきた「生活と家が合っていない」という言葉が、ここでも当てはまる感じがします。
お風呂の広さやゆったり感、これは新しい住まいでは結構優先度高めに考えたいところですか?
「ぜひ!」
その「ぜひ!」、はっきりしていて分かりやすいです(笑)大事にしましょう。
脱衣スペースと洗面スペースは、今は一体になっていますか?それとも分かれていますか?将来的にはどちらが良さそうですか?
「今は一体。別に広ければ別れていなくてもいいかな。別れていてもいいし。」
なるほど、分ける・分けないよりも「広さがあること」自体が重要なポイントなんですね。マコさんとの同時使用、例えば朝の身支度の時間帯がかぶることはありますか?
「あまりないです。」
それなら洗面台を二つに分ける(ツーボウル)必要性はそこまで高くなさそうですね。
洗面まわりで、鏡は大きめが良いとか、拡大鏡(ホテルの鏡のような)が欲しいとか、何かこだわりはありますか?
「細々とものがあるので、それぞれに収納がきちんとあるといいかな」
生活感のあるものたちにちゃんと居場所がある、というイメージですね。細々したもの、というと具体的にはどんなものが多いですか?スキンケア用品、ドライヤー、ひげ剃りなど、思いつくものでいいので教えてください。
「そうだね。そう言ったものが夫婦それぞれにあるから。洗濯用品もあるし。タオルとか。」
ご夫婦それぞれの身支度用品に加えて、洗濯用品やタオル類も洗面まわりに置きたいということなんですね。それなりの分量になりそうです。
ちなみに、洗面に下着やパジャマも置きたいタイプですか?それとも別の場所(クローゼットなど)にあっても構わないタイプですか?
「脱衣するところにあれば便利だよね」
便利であれば置きたい、という感じで、絶対にマストというわけではなさそうですね。
ちなみに、タオルについて一つ事実として共有したいのですが、最近はバスタオルを使わない暮らしを選ぶ方も増えています。フェイスタオル1枚で体まで拭いてしまうスタイルで、洗濯物の量やタオル収納がぐっと減るというメリットがあります。これについてはどう感じますか?
「バスタオル、使わないか、まああり得るかもね。要検討」
「要検討」というのが正直な感じでいいですね。今すぐ決めなくて大丈夫です。
では洗濯についても聞かせてください。洗濯はどのくらいの頻度でしていますか?毎日か、まとめてか、朝か夜か、教えてください。
「妻が朝やってくれています。できる時は毎日。」
マコさんが朝、できる時は毎日やってくれているんですね。
乾燥はどうしていますか?乾燥機能付きの洗濯機やドラム式で完結させていますか、それとも干す派ですか?
「干したい。」
干す派なんですね。外干し派ですか、それとも部屋干し派ですか?両方使い分けている感じでしょうか。
「今は部屋干しだからなかなか大変」
部屋干し、しかも今の狭さだと乾きにくかったり、生活スペースを圧迫したりしていそうですね。
将来的には外干しもしたい気持ちがありますか?それとも花粉やPM2.5などの事情で部屋干しの方が向いていますか?
「部屋干しできる場所があった方がいいな。」
部屋干し前提で、そのためのちゃんとした場所が欲しい、ということですね。今は部屋干しをどこでしていますか?そしてそこでの不満はどんなところですか?
「至る所に。だから目に入る」
至る所に干さざるを得なくて、常に洗濯物が視界に入ってしまう、というのは結構ストレスになりますよね。
洗濯物を「洗う干す取り込む畳むしまう」という一連の流れ、今はどのくらい移動していますか?何往復もしている感じでしょうか。
「しまう場所がないから積んであるよ」
「しまう場所がないから積んである」——これは結構切実ですね。畳んでもしまう先がないと、結局また部屋のどこかを占領してしまう。
洋服の量について伺いたいのですが、ケンさんとマコさん、それぞれ服はどのくらいの量がありますか?多い方だと思いますか?
「多いとは思わないけどね。整理できていないからよくわからない。ちゃんとしたい」
「多いとは思わないけど、整理できていないからよくわからない」というのは、量の問題というより、収納の仕組みが整っていないことが原因という感じがしますね。ちゃんとしたい、という気持ちが伝わってきます。
ケンさんご自身は、モノを集めるタイプだと思いますか、それとも手放すのが得意な方だと思いますか?
「本とレコードが実家にあって、それを持ってきたいな。妻は食器や料理関係のものが好きで今は置き場もないので買えないけど、そう言ったものは増やしたいと思う。」
本とレコード、それは思い入れのあるコレクションですね。実家からいずれ持ってきたいというのも、はっきりした希望です。
その本とレコードは、将来どんな場所で楽しみたいですか?例えば読む時間、レコードを聴く時間はどんな感じをイメージしていますか?
「リビングで聞くと思う。本はどこでも読めるから」
リビングでレコードを聴く時間、いいですね。それはお酒を飲みながらとか、何かのんびりした時間のイメージですか?
本はどこでも読めるとのことですが、逆に言うと、これから増えていく本をどこに収納しておくかは考えておきたいポイントかもしれません。実家から持ってくる分も含めて、本棚はどのくらいの量を想定していますか?
「すごく増やして色々圧迫するのは嫌だから、まとまった量を置ける場所を決めてその中に入る分だけでいいと思う。他とのバランスで。」
「増やせるだけ増やす」ではなく、「決めた場所に収まる分だけ」という考え方、すごく明確ですね。全体のバランスを大事にしたい、というケンさんらしい価値観が伝わってきます。
マコさんの食器や料理関連のものについても伺いたいのですが、マコさんはそれが好きで集めているタイプですか?その分、キッチンやパントリーに専用のスペースが欲しいという感じでしょうか。
「調理道具については、今が非常に少ないだけで、特別多くなるわけではないと思う。食器はどうかな?そういうスペースがあると素敵かもね。」
なるほど、調理道具は今が異常に少ない状態で、標準的な量に戻る感じなんですね。食器は「そういうスペースがあると素敵」というのがマコさんの憧れというか、理想としてありそうです。
キッチンについてもう少し伺いたいのですが、料理をするとき、キッチンに立った人は何が見えていると嬉しいですか?例えば庭、リビング、ダイニング、外の景色など、何か理想はありますか?
「開放的で視野が広くてリビングもダイニングも外の景色も見えたいです」
視野が開けていて、家族の様子も外の景色も両方感じられるキッチン、というイメージなんですね。今は壁に向かって料理している感じですか、それとも今もある程度開いていますか?
「壁です。」
壁に向かって料理をしている今の状態から、視野が開けた状態への変化は、結構大きな体験の違いになりそうですね。
冷蔵庫やパントリーについても伺いたいのですが、冷蔵庫は大きくしたいですか?また、食材のストックなどをまとめて置けるパントリーのようなスペースについてはどう考えていますか?
「一般的な感じで大丈夫です。」
了解です、特別大きくする必要はなく、標準的なサイズで良さそうですね。
買い物のスタイルについても聞かせてください。こまめに買い物に行くタイプですか、それとも週末にまとめて買い出しをするタイプですか?
「こまめに買います。まとめて買うほど場所がないので。でも、これはその感じでいいです。」
こまめに買うスタイルが、今の場所の制約からというより、もともとの好みとして合っている感じなんですね。それなら新しい住まいでも、大きなストックスペースは必須ではなさそうです。
ゴミの分別や日々の出し方についても伺いたいのですが、今、ゴミはどんな感じで分別・保管していますか?不便に感じているところはありますか?
「ゴミが結構大変で、最近分別がより細かくなって。今はスペースないけど次では考えないとダメです。」
ゴミの分別が細かくなってきて、今のスペースでは対応しきれていない、ということなんですね。これは結構切実な課題だと思います。
一つ事実として共有したいのですが、ゴミの置き場は多くの人が後回しにしがちな一方で、毎日必ず使う場所なので、最初から分別しやすい仕組みとスペースを想定しておくと、後々の暮らしやすさが大きく変わってきます。ゴミ箱の数や大きさ、置き場所について何かイメージはありますか?
「瓶、缶、ペット素材、プラ、燃えるゴミ、段ボールも結構出ます。」
瓶・缶・ペット・プラ・燃えるゴミ・段ボールと、かなり細かく分かれていますね。これだけの種類があると、それぞれに置き場所を確保しておかないと、結局どこかに山積みになってしまいそうです。
飲料水についても伺いたいのですが、浄水器を使いたいですか、それともウォーターサーバーを検討していますか?ちなみにウォーターサーバーは設置にそれなりのスペースを取ることは事実として知っておいていただきたいです。
「浄水器がいいかな」
浄水器なら省スペースで済みますね、いいと思います。
食洗機についてはどう考えていますか?使いたい派ですか、それとも今は使っていない・不要だと思っていますか?
「使ったことがないけど、食器を洗うのはなくせればいいと思う。洗濯機と同じですよね」
その感覚、まさにその通りです。海外製のビルトイン食洗機は容量も大きく、鍋やフライパンまでしっかり洗えるものも多いので、洗濯機のように「家事から手を離す」道具として考えてみるのは良いと思います。マコさんとも一緒に検討してみる価値がありそうですね。
さて、話が少し進んだので、リビング・ダイニングについても伺いたいと思います。リビングで一番よくしていることは何ですか?
「本を読んだり、テレビを見たり、ゲームしたり」
本、テレビ、ゲームと、リビングでの過ごし方は結構バラエティに富んでいますね。
テレビについて伺いたいのですが、生活の中での優先度はどのくらいですか?また、キッチンやダイニングからも見えると便利だと思いますか?
「どうかな。あるからついてる感じで、正直そんなに見てないかも。ニュースとか見たいかな。情報キャッチが主な用途かな。ラジオを聞いている時もあるし、音楽聞いてる時もあるな。だからそこまで重要ではない。」
なるほど、テレビは「ながら」でついているだけで、情報収集がメインの用途なんですね。ラジオや音楽の方が実は生活に溶け込んでいる感じもします。
これは踏み込んだ質問になりますが、テレビはリビングの中で存在感の大きい家具です。将来にわたって、リビングの中心にテレビを置きたいですか?それとも、本棚や音楽、窓からの景色など、テレビ以外のものを中心にしたリビングも考えられそうですか?
「テレビ中心じゃなくていいです。」
それははっきりしていますね。テレビを中心に置かない、というのはリビングの設計の自由度がぐっと広がる情報だと思います。
その分、本や音楽(レコード)が中心的な存在になりそうですが、ソファーについても伺いたいです。何人がけを想定していますか?それとも床でゴロゴロしたいタイプですか?
「ごろっとなれるソファと一人がけの本を読みやすい素敵な椅子が欲しいな」
ゴロッとなれるソファと、読書用の一人がけの特別な椅子、ちゃんとイメージがありますね。
一つお伝えしておきたいのですが、大きなソファは「みんなで座るためのもの」として当然に必要だと思われがちですが、実際は一人がけソファとオットマンの組み合わせで十分くつろげるケースもあります。ケンさんのイメージだと、ゴロッとなれるソファは一台の大きなものを想定していますか、それとも組み合わせでも良さそうですか?
「デイベッドみたいな感じ」
デイベッドいいですね、ゴロッと横になれて、来客時にはソファとしても使える、というイメージでしょうか。読書椅子と合わせて、リビングの主役になりそうです。
ダイニングについても伺いたいのですが、どんなダイニングが理想ですか?食事だけの場所ですか、それとも他の用途(作業、来客など)も兼ねたいですか?
「多用途になるんじゃないかな。でもそんなに大きくなくていい。来客もそんなにないと思う。」
多用途だけど、大きさはコンパクトでいい、というバランス感覚ですね。来客もそこまで多くない、というのは空間設計を考える上で参考になります。
年に何回くらい、どんな感じでお客さんが来ますか?大人数で集まることはありますか?
「いや、ほとんど来ないと思うけど、家が広くなったら呼ぶのかな。わかりません」
「わからない」というのも正直な感覚ですね。今の狭さでは呼びづらいけど、広くなったら状況が変わるかもしれない、という可能性は残しておいてよさそうです。
少し話を変えて、ケンさんが仕事をする場所と、食事をする場所の距離感について伺いたいです。近い方がいいですか、それとも離れていた方が集中できますか?
「家で仕事をするとしたら、あまり生活の中にはない方がいいかな。少なくとも終わったら隠せる、でも、日中だと妻もいるから、仕事場は狭くても離れている方がいいかな。やっぱり外になるのかな。」
仕事を生活の中に持ち込みすぎたくない、という気持ちがはっきり出ていますね。「終わったら隠せる」という感覚、すごく分かりやすいです。マコさんが日中家にいることを考えると、独立した仕事スペースがあった方がお互い気を使わずに済みそうです。
マコさんの在宅ワークのスペースについても伺いたいのですが、マコさんは今どこで仕事をしていますか?そこに何か困りごとはありますか?
「テーブルでやってますね。それだと片付けたりまた出したり、毎回ね。」
毎回出し入れするのは地味に手間ですし、集中力も途切れそうですね。マコさんの方が在宅時間が長いことを考えると、専用のワークスペースがあると生活の質がかなり変わりそうです。
ここまでキッチン、リビング、ダイニング、洗面、洗濯、玄関などいろいろ伺ってきましたが、寝室についても聞かせてください。寝室は今1部屋ですが、将来的にも夫婦で一部屋のイメージですか?それとも書斎やそれぞれの個室も欲しいですか?
「どちらかが仕事で使える場所が、もしゆとりがあればの話だけど、あるといいな。でも無理くり作らなくてもいいかな。悩みどころですね。」
「ゆとりがあれば欲しいけど、無理には作らない」という、優先順位としては少し低めの願望なんですね。悩みどころ、というのも正直な感覚だと思います。
寝室の環境についても伺いたいのですが、朝の光についてはどうしたいですか?自然光で目覚めたい派ですか、それとも完全に遮光したい派ですか?
「寝室は寝られればいいけど、起きる時間が違うのでそこだけ配慮して欲しいかな」
起きる時間のズレが、寝室で一番配慮してほしいポイントなんですね。ケンさんが5時に動き出しても、マコさんの眠りを妨げない工夫——遮光や音の伝わり方、照明の使い方など——が重要になりそうです。
ベッドについても伺いたいのですが、シングルベッドを2台にしたいですか、それともダブルやクイーンサイズを1台にしたいですか?
「これももしゆとりがあればの話だけど、シングルを離しておけるようにしておいてくれると嬉しい。まあ、無理なら仕方ないかな」
シングルを離して置ける余地があると嬉しい、というのも、朝のリズムの違いを考えると理にかなっていますね。「無理なら仕方ない」というのも含めて、優先順位が見えてきました。
寝室では就寝以外に何かしていることはありますか?読書やスマホを見たりなど。
「スマホ見ちゃうんだけど。」
スマホを見てしまう、というのは多くの人がそうですよね(笑)それ自体を変えたいという気持ちはありますか、それとも別に構わないという感じですか?
「まあ、これはおいおい考えます」
いいと思います、今すぐ答えを出さなくても大丈夫です。
トイレについても少し伺いたいのですが、どんな雰囲気のトイレにしたいですか?また、独立した手洗い器は欲しいですか?
「手洗いはいらないかな。シンプルでいいです。」
シンプルで十分、ということですね。手洗い器も特にこだわりはなさそうです。
まとめの続きです。
マコさんは在宅ワークスペースが未整備で、テーブルで作業しているため出し入れが手間になっている
寝室:起床時間のズレへの配慮が最優先。シングルベッドを離して置ける余地があると嬉しい(優先度は高くない)。就寝時にスマホを見てしまうことについては今後検討
トイレ:シンプルでよい、独立手洗いは不要
明るい時間帯の話はここまでです。では続けて、夕方から夜の時間帯、帰宅してから就寝までを教えてください。
平日と休日で、行動は大きく違いますか?
「やっぱりトイレはユニークな感じがいいかも。別世界みたいな。素材感があって。」
トイレが「別世界みたいな」空間というのは面白いですね。さっき「シンプルでいい」とおっしゃっていましたが、シンプルでありながら素材感があって、ちょっと特別な雰囲気、というイメージでしょうか。もう少し聞かせてください、それはどんな感じを想像していますか?壁の質感とか、照明の感じとか。
「まだそこまではわからないけど。タイルとかなのかな?仄暗い感じで。」
タイルの質感と、少し仄暗い照明。トイレなのに、ちょっと非日常的な、落ち着いた空間になりそうですね。素敵な方向性だと思います。まだ漠然としている段階でも大丈夫です、これから徐々に言葉になっていくと思います。
では、話を夕方以降の時間に戻しますね。平日と休日で、過ごし方は大きく違いますか?
「違いますね。今は特に。僕は出勤してるので、休日は家でゆっくりしてます。」
平日は外に出て仕事、休日は家でゆっくり、というメリハリがあるんですね。
まず平日の夕方から聞かせてください。ケンさんが帰宅してから、夜ご飯、お風呂、就寝まで、どんな流れになっていますか?
「ポテチの散歩に行く時もあります。そうでなければ、妻が夕食の準備をしている間に風呂掃除をしたり、少し家事をします。それから食事をして、じゃんけんで皿洗いを決めて、あとは少しお酒を飲んだり、お茶を飲んだりしながらゆっくりして、お風呂に入って、それぞれ寝ます。」
夕方から夜の流れ、すごく具体的でいいですね。じゃんけんで皿洗いを決める、というのがちょっと微笑ましいです(笑)お互いに家事を分担しながら、ゆっくりお酒やお茶を楽しむ時間もある、というバランスの良さを感じます。
このお酒やお茶を飲んでゆっくりする時間、どこで過ごしていますか?さっき話に出たデイベッドや読書椅子のあるリビングでしょうか?
「いや、今はソファとかないので。ダイニングにいます。」
なるほど、今はくつろぐ専用の場所がなくて、ダイニングでその時間を過ごしているんですね。それなら、将来デイベッドや読書椅子のあるリビングができたら、この夜のリラックスタイムがぐっと変わりそうですね。
お風呂は、ケンさんとマコさん、それぞれ別々に入りますか?それとも一緒に入ることもありますか?
「いやいや。入らないでしょ。」
失礼しました(笑)それぞれ別々に、ということですね。
就寝時間について伺いたいのですが、ケンさんとマコさんで就寝時間にずれはありますか?例えば一人が夜型で1〜2時間遅い、といったことがあると、寝室の遮光や音、照明の使い方にも影響してくることがあるので、気になることがあれば教えてください。
「大体一緒かな。今はどちらかが起きてたら、片方は寝られないぐらい狭いので。部屋が明るいとか音がうるさいとかで」
今は物理的な狭さのせいで、どちらかが起きているとお互いに気を使わざるを得ない状況なんですね。就寝時間は揃っている、ということも分かりました。
新しい住まいでは、それぞれが多少違うタイミングで動いても、お互いに干渉しないような環境が理想になりそうですね。
ここで少し想像していただきたいのですが、もしトイレとお風呂以外にはドアも壁もない住まいを考えてみてください。明るく風通しの良い住まいかもしれませんが、その分、音・光・視線・行動などいろいろな干渉が起こります。ケンさんの暮らしでは、どんなことに困りそうですか?そして、ここには絶対にドアや壁が欲しい、という場所はどこですか?
「寝室は干渉が起きない方がいいだろうね。逆に言えば、そうだね、それぐらい壁が少ない家でも困らないし、いいかなという気もする。」
寝室だけはしっかり独立させたい、その他は意外と壁が少なくても大丈夫、というのは面白い気づきですね。今の狭さで散々干渉されてきた経験があるからこそ、逆に「開放的でも大丈夫」という感覚が生まれているのかもしれません。
休日の話も聞かせてください。家でゆっくりされる休日は、具体的にどんなことをして過ごしていますか?
「休日は家にいることが多いです。ゲームしたり、趣味のことを考えたり。」
休日は家でゲームをしたり、趣味のことにじっくり向き合ったりする時間なんですね。趣味のこと、というのはどんなことを考えたりしていますか?先ほどの本やレコードとも関係しますか?
「そうですね。レコードとか本とか。調べたり。あとはゆっくり料理することもあるね」
休日はレコードや本のことを調べたり、ゆっくり料理をしたりと、平日とは違うペースで自分の時間を楽しんでいる感じですね。
休日にゆっくり料理する時間は、平日の料理とは違う雰囲気を求めていますか?例えば、もっと時間をかけて楽しみたい、というような。
「そうですね。気分が上がるような感じです」
気分が上がるようなキッチンや料理の時間、いいですね。単に機能的なだけでなく、ケンさんのモチベーションが上がるような素材や道具、雰囲気も大事にしたいポイントかもしれません。
ここまでで、必須のトピック(玄関、洗面、トイレ、寝室、キッチン、収納、クローゼット、ダイニング、リビング)はだいたい伺えたかと思います。クローゼットについてもう少し詳しく聞きたいのですが、洋服はハンガーにかける派ですか、畳んでしまう派ですか?
「今は、狭いのでできるだけ畳んでいます。だから今よりゆとりがあればなんとか上手くやれるんじゃないかな。ハンガーがもう少しできるといいですね。コートなんかは畳めないし。」
今は畳むしかない状況だけど、本当はハンガー収納を増やしたい、というのが本音なんですね。コートのようにそもそも畳めないものもありますし、ハンガーパイプの長さや量は結構重要になりそうです。
季節や年中行事でしか使わないような、大きくてかさばるもの——例えば来客用の布団、キャンプ用品、大きな飾り物など——はお持ちですか?
「布団はないです。キャンプはもうやめました。大きな飾りはないけど、花瓶なんかは増えるかもしれない。」
なるほど、大きくかさばるものは今のところ想定になさそうですね。花瓶が増えるかもしれない、というのはマコさんの趣味か何かと関係していますか?
「そうですね。本当はそういうことをもっとやりたいですね。」
「もっとやりたい」という気持ち、大事にしたいですね。マコさんが花や花瓶を楽しむ時間、それも暮らしの中の楽しみの一つとして育っていきそうです。
ここまで平日・休日、いろいろな場所について詳しく伺いました。最後に、他に今の暮らしで困っていることや、新しい住まいに期待していることがあれば、教えてください。
「あ、ごめん。扇風機とか加湿器、除湿機、ストーブなんかがあるね。」
扇風機、加湿器、除湿機、ストーブと、季節家電が結構ありますね。これらは季節ごとに出し入れするものなので、使わない時期にしまう場所も考えておきたいポイントです。
今、これらはどこにしまっていますか?出し入れのしやすさで困っていることはありますか?
「しまえないので、一年中置いてあります。」
一年中出しっぱなし、というのは、それだけスペースを圧迫していますね。使う季節以外はしまえる場所があると、部屋の景色がかなり変わりそうです。
では最後に、他に今の暮らしで困っていることや、新しい住まいに期待していることがあれば、教えてください。
「今は本当に狭くて、なんというか、こんなはずじゃない!っていう感じの家なんですけど、それがあるべきようになると嬉しい。妻の趣味が発揮できれば結構オシャレな?家になると思う。シンプルで生活が良く見えるというか。」
「こんなはずじゃない」という言葉に、今の暮らしと理想のギャップがはっきり表れていますね。マコさんの趣味やセンスが活かされて、シンプルだけど生活そのものが美しく見える家、というビジョンは素敵だと思います。単に収納や機能が整うだけじゃなく、暮らし全体の「見え方」も大事にしたいんですね。
第3章(空間の質感と好み)では、住まいの雰囲気やインテリアの好みについてお聞きします。ここでは写真などは受け取れないので、どんな場所のどんなところが好きなのか、言葉で教えてください。色・素材・照明・家具・光・風景・収納など、どんなことでも構いません。旅先や街で気に入った空間、好きなカフェやホテルの雰囲気などを思い浮かべながら、思いついたことを話してみてください。
まず伺いたいのですが、インテリアやデザインに興味関心はありますか?
「僕はそこまでないです。そのあたりは妻主導で。」
なるほど、そこはマコさんが主導していく分野なんですね。ケンさんとしては、マコさんが決めたデザインや雰囲気に対して、「これは苦手」「これは心地よい」という感覚は何かありますか?
「全てを受け入れる覚悟です。」
その懐の深さ、素敵です(笑)とはいえ、暮らすのはケンさんも一緒なので、もし何か「これだけは避けたい」という感覚があれば、今のうちに教えておいてもらえると、後々のためになるかもしれません。例えば、明るすぎる空間が苦手とか、色が多いと落ち着かないとか、何かありますか?
「妻はシンプルで素材感があるものが好きなんですけど、そんな感じなので大丈夫だと思います。アクセントとかは変えられるものでやる感じで。二人で話していたのは、家は癒される雰囲気がいいかなと思ってます。優しい雰囲気の素材で。明るいけどギラギラしていないというか。」
「癒される雰囲気」「優しい雰囲気の素材」「明るいけどギラギラしていない」——すごく言葉として伝わってきます。シンプルで素材感があって、それでいて柔らかさや温かみがある、という方向性ですね。アクセントは家具や小物で変えていく、という考え方も柔軟でいいと思います。
旅先や街で、実際にそういう「癒される雰囲気」を感じた場所はありますか?カフェやホテル、あるいはどこかのお店でも構いません。
「具体的には思い出せないけど、カフェやホテルはそういうところもありますよね。あまり和風とかなんとか風という感じより、装飾はあまりない感じで。」
具体的な場所は思い出せなくても、「和風」や「〇〇風」という強いテイストではなく、装飾を削ぎ落としたニュートラルな空間、というイメージははっきりしていますね。
逆に、避けたい雰囲気や素材があれば教えてください。何か「これは違うな」と感じるものはありますか?
「偽物かな。プラスチックなのに木目とか。」
「偽物」というのは的確な表現ですね。プラスチックに木目を印刷したような、素材そのものの質感が本物でないものには違和感を感じる、ということなんですね。これは「素材感を大事にしたい」という先ほどのお話とも一致しています。
他に何か避けたい雰囲気はありますか?例えば、照明の色や明るさについてはどうですか?
「さっき少し話した通りで、派手なのは好みではないです」
確認ですね、派手さは避けたい、というのは一貫していますね。
では、色についても伺いたいのですが、家全体のベースになる色味は、どんなイメージを持っていますか?白っぽい、木の色に近い、グレーっぽいなど、何か思い浮かびますか?
「難しいですね。木の雰囲気は好きですが、バランスによって違う感じにもなりそう。白ばかりも良くないし。全体がグレーとかはないかな。明るさは欲しい。」
木の雰景を軸にしながら、白だけでもグレーだけでもない、バランスの取れた明るさ、というイメージですね。難しいと言いつつも、感覚としてはかなりはっきりしていると思います。
それでは、第4章(プランニングの価値観)に進みます。ここでは所有・空間・コストに関する価値観を整理していきます。住まいの広さと予算には限りがあり、収納スペースを増やすことはコストアップにもつながります。その前提を踏まえて、正解のない質問にお答えください。
まず一つ目です。モノを所有することに喜びを感じますか?(収集・コレクション・お気に入りに囲まれるなど)
「僕はない。妻は色々な器を使いたいと考えている」
ケンさんご自身はモノの所有にはあまり喜びを感じないタイプで、マコさんは器などお気に入りに囲まれることに喜びを感じるタイプ、という違いがはっきりしていますね。
では次の質問です。モノを手放すことに抵抗はありますか?(捨てるのが難しい・もったいないと感じるなど)
「抵抗はあるけど、無駄に買わないようにしてます。」
計画的に買っているからこそ、簡単には手放しにくい、というのは自然な感覚だと思います。無駄買いを避けている分、一つ一つに意味があるのかもしれませんね。
では次の質問です。広くゆとりのある空間と、収納量の確保、どちらをより重視しますか?
「今は狭いので、収納できていない。必要なものは収納したい。その上で、ゆとりがあると嬉しい。」
必要な収納はまず確保したうえで、余裕があれば広さも、という順番なんですね。今の「収納できていない」という経験があるからこその優先順位だと思います。
では次です。モノを管理する時間的・労力的なコストを減らすことに関心はありますか?
「Yes」
はっきりしていますね。食洗機や乾燥機のように「手間を減らす」仕組みへの興味とも一致していると思います。
次の質問は少し考える必要があるかもしれません。住まいの広さや予算は限られています。何を優先して、何を手放す覚悟がありますか?
「バランスの良さかな。今は狭くて、欲しいものを持てていなかったり、収納できていなかったりする。だから必要なものは欲しいし、しっかり収納は欲しいと思っている。でも、それによってゆとりを削ることはしたくないから、そのバランスに僕たちも合わせることはできるし、必要だと思う。コストも必要な部分にはかけたいし、かといって無理はできない。」
「ゆとりを削らないバランス」という表現、すごく的確ですね。収納も必要だけど、そのために窮屈になるのは避けたい。コストも必要なところにはかけるけど、無理はしない。このバランス感覚を、ケンさんとマコさんお二人で合わせていく覚悟がある、ということが伝わってきました。
では次に、生活の中での得手不得手について伺います。掃除、洗濯、整理整頓、料理、ゴミの分別など、苦手なこと・好きなことは何ですか?
「今の環境でやりくりしてきたので、家事は自信あります。今思い出しましたが、ポテチの居場所も作ってあげたいです。」
家事に自信があるというのは、今までの狭い環境をやりくりしてきた経験が土台になっているんですね。それは新しい住まいでも大きな強みになりそうです。
ポテチの居場所、大事な視点をありがとうございます。ポテチは今、家の中でどんな場所によくいますか?また、居場所として理想のイメージはありますか?
「トイレとベッドの場所かな。みんなと一緒にいたいので、どこにでも行くけど、トイレはリビング、ベッドは妻のベッドの近くかな。」
ポテチのトイレはリビングに、ベッド(寝床)はマコさんのベッドの近くに置いている、ということですね。「みんなと一緒にいたい」というポテチの性格が伝わってきます。新しい住まいでも、家族の気配を感じられる場所にポテチの居場所を作ってあげたい、というイメージが見えてきました。
では次の質問に移ります。料理をすること・食べることについて、どう感じていますか?好きですか、嫌いですか?どうしてそう感じるのかも聞かせてください。
「大好きですよ。嫌いな人いるんですか?」
(笑)そう言い切れるのはいいですね。ケンさんにとって、料理や食べることが好きな理由、何かきっかけや思い出がありますか?例えば誰かと過ごした時間とか、旅先の食体験とか。
「お金がなかった頃、作るようになって、外食で美味しいもの食べると、自分でも作れないかなとレシピ本とか最近は色々なメディアで作り方がすぐにわかるから、楽しいですね。」
お金がなかった時期に自分で作るようになった、というところから始まって、外で美味しいものを食べたら「自分でも作れないかな」と挑戦する、その循環が今の料理好きにつながっているんですね。レシピ本やメディアを活用しながら、探求心を持って楽しんでいる感じが伝わってきます。
これはキッチンへの投資度合いを考える上でも重要な情報だと思います。ありがとうございます。
では次の質問です。自分ひとりの部屋・スペースは必要ですか?必要なら、どんなスペースですか?マコさんについても、必要であれば教えてください。
「一つあるといいのかなとは思います。」
一つくらいあるといいかな、という感覚なんですね。これは以前お話しされていた「ゆとりがあれば書斎的な場所」というイメージとも重なりますね。マコさんについても、同じように一つあるといいという感覚でしょうか、それとも違いがありそうですか?
「二人でシェアできるスペースのイメージです」
二人で共有できる一つのスペース、というイメージなんですね。完全に個別の部屋というよりは、それぞれの時間に使える共有のワークスペース、という感じでしょうか。先ほどお話しされていた「仕事は生活に持ち込みたくない」という感覚とも合わせて、そのスペースの立ち位置が見えてきました。
仕切りについては、先ほど「寝室だけは独立していれば、それ以外は壁が少なくても困らない」と教えてくださっていたので、この理解のまま進めますね。
ここまでで、第4章の問いはすべて伺えました。ケンさんとマコさんの暮らしの価値観、住まいへの願いがしっかり見えてきたと思います。
要望書の作成に移ります。長い時間に渡り対話してくださりありがとうございました。